二重まぶたや目に関する美容整形手術の次に多く行われているのが鼻に関するものです。鼻の美容整形手術には、鼻筋を通してすっきりとした印象にするもの、ワシ鼻を治すもの、だんご鼻を治すもの、鼻先の角度を変えるものなどがありますが、目と同様に顔全体とのバランスが大切です。鼻のプチ整形では、ヒアルロン酸を注入する方法があります。

隆鼻術
鼻筋を通して、鼻を高くすっきりさせたい人に適した手術です。プロテーゼを挿入する方法、自分の耳の軟骨を挿入する方法、ヒアルロン酸を注入する方法などがあります。プロテーゼ法では、シリコン樹脂製の人工の軟骨をL字型やI字型などに顔のバランスに合せて作成したものか、既製のものを使います。手術は左右どちらかの鼻の穴の内側から挿入するため、傷跡などはわかりません。手術時間は約20〜30分程度で終わり、当日はよく冷やし、数日間はテープなどで固定する必要があります。術後は数日後に抜糸の必要があり、1ヶ月は鼻をぶつけたりしないよう注意します。プロテーゼを挿入するのは抵抗がある場合などは、自分の耳の外側か内側などから採取した軟骨を挿入する方法もあります。ヒアルロン酸を注入する方法は、アレルギーなどの心配もなく、メスを使うこともないためプチ整形として人気があります。ヒアルロン酸の場合には人によって異なりますが、半年〜1年程度で体内に吸収されるため元の状態に戻ります。

鼻翼（小鼻）縮小術
小鼻の膨らみが大きいく、横に広がっている、「あぐら鼻」「獅子鼻」と呼ばれるような鼻をバランス良く整える手術です。手術にはいくつかの方法があり、小鼻の形や膨らみ方によって異なります。小鼻の付け根を数ミリ程度切開し、余分な皮膚や粘膜組織などを取り除き、左右の小鼻のバランスを確認しながら縫い合わせます。手術時間は約15〜30分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。顔全体のバランスと合せて、隆鼻術や鼻尖修正術を同時に行う場合もあります。

鼻尖（鼻先）修正術
鼻先の形が丸く、「団子鼻」と呼ばれるような鼻先の形をすっきりと変える手術です。団子鼻は、余分な脂肪や軟部組織が詰まることにより鼻先の鼻翼軟骨が左右に広がってしまうことが原因となっています。鼻尖修正術では、鼻の穴の内側を切開し、原因となっている余分な脂肪や軟部組織を取り除きます。その後、鼻翼軟骨の形を希望している鼻の形にあわせて形成したり、左右に広がった鼻翼軟骨を中央で縫い合わせます。場合によっては自分の耳などから採取した軟骨を移植することもあります。手術時間は約1時間程度で終わり、術後数日間はギプスで固定する必要があります。

鼻中隔延長術
鼻先が上を向いている、鼻の穴が見えやすいなどの状態を修正するのに適した手術です。軽度の場合には、自分の耳などから採取した軟骨を鼻尖や鼻柱に移植することで3mm程度は修正が可能です。この方法よりももっと鼻先を下げたい場合には、鼻中隔軟骨に軟骨を移植する手術を行います。手術の切開法には、クローズ法（鼻の穴内側）とオープン法（外側に目立たない程度の傷がつく）があります。術後はギプスによる固定が必要です。

鷲鼻修正術
鼻筋の途中に出っ張りのある、「わし鼻」「魔女鼻」と呼ばれるような鼻筋の形を整える手術です。鼻の穴の内側を切開し、出っ張っている部分の骨、軟骨を削り鼻筋のラインを整えます。手術は約1時間程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。鼻骨を削ったことにより鼻筋が太くなってしまうような場合には、鼻筋の幅を狭くして整える手術を同時に行う場合もあります。