美容整形の中でも一番多く行われている手術が二重まぶたを形成する手術と言われています。二重を形成するには埋没法と切開法の二種類があり、現在ではメスによる切開を必要としない埋没法はプチ整形と呼ばれ人気があります。その他、目の上下のたるみ取りを取ってスッキリする手術や、目頭や目尻を切開して目を大きく見せる手術などがあります。

埋没法（二重）
埋没法とは、二重まぶたを形成する手術で、メスによる切開を行うことがなく、手術時間も約10分程度で終わります。髪の毛よりも細い医療用の糸を使って、希望の二重ラインにそって何箇所かを留めて癖をつけます。埋没法には大きく分けて瞼板法と挙筋法があり、医師によって糸の種類や通し方、結び方、結び目の位置なども異なります。瞼板法（けんばんほう）は皮膚と瞼板という軟骨部分に糸をかける方法で、挙筋法よりも二重のラインがとれやすい、瞼裏側に糸が出てしまうことが稀にあります。挙筋法（きょきんほう）は皮膚と挙筋という筋肉部分に糸をかける方法で、瞼板法よりも自然な二重ラインができると言われていますが、糸を結ぶ強さを調節するのに技術が必要で、強すぎると眼瞼下垂を起こす場合があります。埋没法では、二重ラインが希望通りにならなかった場合には糸を抜くことで元に戻すことが可能です。

切開法（二重）
切開法とは、二重まぶたを形成する手術で、希望する二重のラインに沿って切開して余分な脂肪などを切除し縫い合わせます。埋没法で元に戻ってしまった人、まぶたの脂肪が多い人、腫れぼったい人などに適した方法です。切開法には部分切開法と全切開法があります。部分切開法では希望する二重ラインの数ミリを切開して脂肪などを切除する方法で、手術時間は約20分程度です。全切開法では希望する二重ラインに沿って全切開する方法で、手術時間は約30分程度です。切開法は、埋没法よりも二重ラインがとれにくく、余分な脂肪や皮膚などをとり除きすっきりした二重まぶたを形成することが可能です。デメリットは、抜糸が必要、希望通りにならなかった場合に元に戻すことができない、修正が非常に難しい、術後の腫れやダウンタイムが長いなどがあります。

目の上のたるみ取り
加齢などによってたるんだ目の上の余分な皮膚を切除する手術です。目の上の皮膚がたるむと、二重ラインが狭くなり目も小さく見えてしまいます。余分な皮膚を取り除くことによって、二重ラインや目元がすっきりし若々しく見えます。手術は二重ラインまたは、まつ毛の生え際を切開して余分な皮膚を切除し縫い合わせます。まぶたの脂肪が多い人、腫れぼったい人などは余分な脂肪を同時に切除することもでき、一重の人は二重にすることも可能です。手術時間は約30分〜1時間程度で終わり、傷跡は二重ラインまたは、まつ毛の生え際になるのでほとんど目立ちません。術後は、数日後に抜糸が必要、洗顔やアイメイクは抜糸するまで出来ません。

目の下のたるみ取り
加齢などによってたるんだ目の下の余分な皮膚を切除する手術です。目の下の皮膚は非常に薄いため、たるみやすく、シワや影ができる原因になります。余分な皮膚を取り除くことによって、目元もすっきりし明るく若々しく見えます。手術は、下まぶたのまつ毛の生え際に沿って切開して余分な皮膚を切除し縫い合わせます。下まぶたの脂肪が多くふくらみのある人などは余分な脂肪を同時に切除することもでき、逆さまつ毛の治療も可能です。手術時間は約30分〜1時間程度で終わり、傷跡は下まつ毛の生え際になるのでほとんど目立ちません。術後は、数日後に抜糸が必要、洗顔やアイメイクは抜糸するまで出来ません。

目の下のふくらみ取り
目の下の脂肪を取ることで、クマやたるみを改善する手術です。クマやたるみの原因となる、目の下にある眼窩脂肪（がんかしぼう）を下まぶたの裏側から取り出します。手術はメスを使わず、下まぶたの裏側にレーザーで数ミリの穴を作り余分な脂肪を切除します。手術時間は約20〜40分程度で終わり、穴は自然にふさがるため糸による縫合、抜糸の必要はありません。術後の腫れなども少なく、翌日からシャワーやメイクも可能です。

目頭切開法
目頭にある皮膚の一部を取り除き、目を大きく見せる手術です。東洋人の多くは、目頭に蒙古（もうこ）ヒダと言われる皮膚がかぶさっており、目と目が離れているように見えたり、目が小さく見えたりすることがあります。目頭切開法は、この蒙古ヒダを切除し、目と目の間のバランスを整え、目頭を見せることで目を大きくみせることが可能です。手術の方法には、Z切開法、W切開法などの他、多くの術式があり、医師の技術やセンスも重要となります。手術時間は約20〜40分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。目頭を切開した後は元には戻せません。また、目や顔全体の印象も変わって見えるため、手術前には充分なカウンセリングも必要です。

目尻切開法
目の外側の皮膚を数ミリ切開して、目を大きく見せる手術です。目の横幅を広げたい、切れ長の目にしたい人などに適した方法ですが、切開できる幅にも限りがあり、全ての人に希望通りの結果が得られる手術ではありません。手術時間は約20〜30分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。目を大きく見せる方法としては、目頭切開法、二重まぶた形成手術、眼瞼下垂の治療法、目尻のフェイスリフトなどの方が良い結果を得られることが多いようです。